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羽場こうじ店で絹子お母さんにお話を聞かせてもらったあと、百合子さんに連れられて会いに行ったのが、光子(みつこ)さん。
羽場のあたりで、みんなにおかあさん と呼ばれている、光子さん。
冬の光子さんは、羽場こうじ店の麹室で 麹箱の蓋として使われている 筵(むしろ)を作る。このあたりの田んぼで手刈りした稲を乾かして、冬の間、選別して、編み込んでいく。
ラジオを聞きながら、黙々と。ひもを束ねるコマがカランコロンと気味のいい音を立てる。お気に入りの歌っこが流れてくれば、歌手になった気分で ご機嫌に歌いながら。歌に夢中で、筵がながくなっちゃうこともある。
春から秋の光子さんは、明るくなる前から 暗くなるまで、畑仕事。とにかく器用で、熱心。季節ごとに野菜を育てて、お漬物もつくる。
もともと還暦の手前までは 着物を仕立てるお仕事をしていたそうで、くらをの百合子さんが幼い頃に着ていたどんぶく(半纏、ちゃんちゃんこ)も、光子さんが作ったらしい。
85歳になった今も、ものを作るのが大好きだという光子さん。
同級会で集まっても、この歳でずっと働いてるのは私くらいしか居ないんだって、はにかんで教えてくれた。
光子さんの楽しみは、年に数回訪れる湯治。皆瀬川をずーっと上流まで遡った小安峡温泉で、好きなだけお湯に浸かって、ごろごろするんだって。